人付き合いが苦手。

断るのが苦手。

相手に合わせすぎて疲れる。

初対面では感じよく話せるのに、距離が近くなるとしんどくなる。

そんな人は意外と多いのではないでしょうか。

 

私は長年、営業の仕事をしてきました。

営業という仕事は、人と話すことが仕事です。

初対面の人とも話す。

相手に警戒されないようにする。

話を聞いてもらう。

ときには断られる。

それでも次の人とは、また普通に笑顔で話す。

そんなことを繰り返しているうちに、私なりの人付き合いの方法ができました。

私はこれを、

「二重ドア論」

と呼んでいます。

 

こころのドア

 

心のドアは、一枚でなくていい

人付き合いで疲れやすい人は、

「心を開くか、閉じるか」

の二択になっていることがあります。

仲良くするなら心を開く。

嫌な相手なら閉じる。

でも私は、そこを二段階に分けています。

 

外側のドアは開けておく

外側のドアでは、

明るく話す。

笑顔で接する。

相手の話を聞く。

感じよく受け答えする。

相手との共通点を探す。

ここは、かなりオープンでいい。

私は基本的に、人と話すときはこの外側のドアを開けています。

だから相手も、よほど極端な人でなければ、こちらがニコッとするとニコッと返してくれる。

会話も自然に始まります。

しかし、ここからが大事です。

 

内側のドアまで開ける必要はない

外側では感じよく付き合う。

しかし、

内側には、もう一枚ドアを置いておく。

本当に大切なこと。

自分の弱い部分。

重要な判断。

人には簡単に踏み込ませたくない領域。

そこまで、誰にでも開放する必要はありません。

つまり、

表面ではオープンマインド。
でも本心のドアは、自分で管理する。

これが私のいう「二重ドア論」です。

 

感じよくすることと、心を許すことは別

二重ドア

ここを分けられるようになると、人付き合いはかなり楽になります。

よく、

「愛想よくしたら、相手に好かれすぎるのでは?」

「親しく話したら、何でも頼まれそう」

「断ったら関係が悪くなる」

と考えてしまうことがあります。

でも、

感じよく接することと、その人を自分の内側まで入れることは別です。

笑顔で話していい。

楽しく雑談していい。

相手を尊重していい。

そのうえで、

「ここから先は入れません」

という自分の領域を持っておけばいい。

無理に嫌われる必要もない。

無理に親友になる必要もない。

この距離感が分かってくると、人間関係がずいぶん自由になります。

 

営業では「ラポール」とセットになる

 

営業の世界には、

ラポール「同調」「そーだよね、わかるよ」「調子をあわせる」

という考え方があります。

簡単に言えば、相手との間に安心感や信頼関係をつくることです。

私は営業経験の中で、これを繰り返し使ってきました。

相手の話を聞く。

表情を合わせる。

テンポを合わせる。

共通点を見つける。

相手が話しやすい雰囲気をつくる。

こうしたことを繰り返していると、やがて特別に意識しなくてもできるようになります。

私の感覚では、

ラポールは「外側のドアを上手に開ける技術」。

 

そして、

二重ドア論は「内側のドアを自分で管理する技術」。

 

この二つはセットです。

外側のドアを閉め切っていたら、人とはつながれません。

反対に、誰にでも内側のドアまで開けていたら、疲れてしまいます。

大切なのは、

開ける技術と、閉めておく技術の両方を持つこと。

なのです。

「いい人」ほど内側のドアを持ったほうがいい

会話

これは営業だけの話ではありません。

職場。

近所付き合い。

友人。

家族。

SNS。

どんな人間関係でも同じです。

特に、

相手の期待に応えようとする人。

断るのが苦手な人。

嫌われることを気にしすぎる人。

人の感情に引っ張られやすい人。

こういう人ほど、

「外側は開いていていい。でも内側まで開けなくていい」

と考えるだけで、少し楽になると思います。

 

苦手な人にも、わざわざ敵対しなくていい

 

この考え方には、もう一つ利点があります。

苦手な人がいたとしても、

わざわざ嫌な顔をする必要がありません。

外側では普通に接する。

挨拶する。

必要な会話をする。

笑顔でもいい。

しかし、

内側には入れない。

それだけです。

相手を変えようともしない。

戦おうともしない。

自分の大切な領域だけ守る。

これができるようになると、人付き合いで消耗する場面はかなり減ります。

心を閉ざすのではなく、ドアを自分で選ぶ

二重ドア論は、

「人を信用するな」

という話ではありません。

むしろ逆です。

外側のドアは開いている。

だからいろいろな人と話せる。

新しい出会いもある。

その中で、

「この人なら、もう少し内側まで入ってもらっていい」

と思えば、内側のドアを少し開けばいい。

つまり、

誰に、どこまで心を開くかを自分で決める。

これが大切なのです。

人付き合いは、近づく技術だけではない

人間関係の本には、

「心を開きましょう」

「相手を信頼しましょう」

「コミュニケーションを深めましょう」

と書いてあることが多い。

もちろん、それも大切です。

でも私は長年、人と接する仕事をしてきて、

近づく技術と同じくらい、距離を保つ技術も大切

だと思うようになりました。

仲良く話す。

でも飲み込まれない。

相手を尊重する。

でも自分も守る。

笑顔で接する。

でも心の奥まで無条件では入れない。

これができると、人付き合いはかなり楽になります。

私はそれを、

「二重ドア論」

と呼んでいます。

もし今、

「人に合わせすぎて疲れる」

「営業でお客さんとの距離感が分からない」

「初対面の人との会話が苦手」

という悩みがあるなら、

一度、

自分の心にドアを二枚つくる

と考えてみてください。

外側のドアは、笑顔で開ける。

内側のドアは、自分が開けたい人にだけ開ける。

それだけでも、人との付き合い方は少し変わってくるはずです。

こころのドア営業・人間関係で「自分の場合はどうしたらいい?」という方へ

営業で会話が続かない。

初対面の相手との距離の縮め方が分からない。

断られると次の電話が怖くなる。

自分の営業トークを一度見てほしい。

そんな具体的な悩みがあれば、一緒に整理することもできます。

一般論ではなく、あなたの実際の場面を一つ持ってきてください。

そこから一緒に考えます。

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